2024.03.22
しんどかったり、辛かったりした時、
誰かに話を聞いて欲しい、そしてその誰かは実際同じ経験をした人がいい・・・。
そう思ったことはありませんか?
私がそれを強く思ったのは双子を出産した後でした。
社会との関係がほぼなくなり、授乳とおむつ替えだけで1日が終わっていく、
出口の見えない真っ暗なトンネルの中で、心も体も自分のものではなくなっていくような感覚。
目の前の二つの命をなんとか守らなきゃという思いだけで、
どうにか生きていたあの日々は、時間が過ぎ少しずつ記憶がうすくなっていっても
決して忘れることはできません。
産後女性の死因の1位は自殺といわれています。
双子や三つ子の多胎児を育てる過程で虐待死が発生する頻度は、単胎の家庭の4倍という推定もあるそうです。
産後に過労で母親が不安定な精神状態になることで、多くの親子が生死のはざまにいる現状があります。
私が当時も今も子育てで辛くなった時、元気をもらえる存在は先輩の双子ママ達です。
その中でも、とてもお世話になっている方に、「今度はみんなの話を聞いてあげて。」と
声を掛けて頂き、私の経験が誰かの力になれるならあの時の私も報われるかも、
という思いで今回多胎ピアサポーターの講座を受講してきました。
この講座を受講すると3年間は多胎ピアサポーターとして市に登録をして活動することができます。
講座の中で1番時間を取って学んだことは傾聴のスキルについてです。
共感、承認、助言。たくさんの気づきを得られた講座でした。
そして、これはピアサポータ―の活動に限らず、誰かと話をする時に使える技術だと思いました。
いつか双子ママ達の役に立てる日が来るといいなと思っています。
東京で桜が開花するのは24日(日)とのことです。もう少しでお花見シーズンがやってきます。
出逢いと別れの季節ですが、季節が変わってもどんな時でも、
話を聞いてくれる人がみなさんの近くにもいてくれますように!!