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「スイミー」

2024.11.28

スタッフ日記
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「ぼくが目になろう。」

このセリフを目にしたことが無い人はあまりいないのではないでしょうか?

「スイミー」はオランダ出身のアメリカの絵本作家レオ・レオ二作、

谷川俊太郎の翻訳で日本では1977年から小学2年生の国語の授業で勉強をします。

小学2年生の娘が学芸会で演じることになり、

また先日、翻訳者の谷川俊太郎さんが亡くなり、改めて読み深めてみました。

小学生の時に読んだ記憶では、“みんなで協力すれば大きな敵も倒すことができるんだという

協調性を学んだお話だったかな”という印象でしたが、

大人になって改めて読んでみると、そこにはたくさんのメッセージが込められていました。

今の私が好きだなと思った場面は、

兄弟を失い悲しみの中にいるスイミーが海の中のいろいろな生き物に出逢い

元気を取り戻していく場面です。

人間だって、つらい時やしんどい時に誰かの優しさや気遣いに触れたり、美しい景色を見て、

もうちょっと頑張ってみようかな、明日はいいことがあるかな、と思ったりします。

「明けない朝は無いんだよ。」とそっとスイミーが教えてくれているような気持ちになりました。

そして、「にじいろのゼリーのようなくらげ・・・」など海の生き物を表現する

翻訳者の谷川俊太郎さんの日本語のチョイスがとても素敵です。

さて来週末にせまった学芸会。

約100人の2年生がどんな海の世界を見せてくれるのか楽しみです。

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