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「ぼくが生きてる、ふたつの世界」

2024.10.29

スタッフ日記
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いつもご覧頂きありがとうございます。

台風21号が11月始めの3連休前半に本州付近へ近づいて、

荒れた天気となる可能性があり、不安定な天気が続きそうです。

私は見たい映画があっても、子ども達が見たい映画を鑑賞することが多く

自分が見たい作品は見れずにいることが多いのですが、

先日これは映画館で観たいなという映画があったので、夜に1人で観てきました。

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」

映画の主人公はコーダです。

コーダとはどういう人のことをいうか知っていますか?

耳が聞こえない、聞こえにくい親に育てられた聞こえる子ども達のことで、

国内におよそ2万2000人ほどいるといわれています。

この映画は五十嵐大さんの自伝エッセイを映画化したもので、

両親ともにろう者(聴覚障がい者)の一人息子である大さんの

幼少期から青年になるまでの葛藤を描いた物語です。

愛情をいっぱい受けて育った幼い頃、

親に反抗的な態度をとる思春期、

親元を離れ生活を始める青年期。

大さんは、親離れをしていく中で自分が「耳が聞こえない両親の子供」ではなく

自分自身は何なのかとアイデンティティを探していきます。

見終わった時に思ったことは、これはどこかにある特別な物語ではなく、

どこの家庭でも当てはまる親子の物語だなということです。

大さんの成長に昔の自分を重ね、

そして大さんのお母さんの思いに自分の親としての立場を重ねました。

現在私は手話の勉強を始めて2年目、今は女性の2人のろう者の先生から教わっていますが、

2人とも子育て真っ最中のお母さんでもあります。

聞こえない子育てってどんな感じなのかな、大変なことは多くないのかな、と思うこともありますが、

話をしていると母としての思いは一緒なんだと実感します。

この映画は第16回TAMA映画賞で特別賞を受賞し、吉沢亮さんは最優秀男優賞の受賞が決定しました。

また、香港で開催されている香港アジアン映画祭「Hong Kong Asian Film Festival」での上映も決定したそうです。

まだ上映されている映画館もあるようなので、興味がある方は是非見てみてください。

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